有機溶剤のリサイクル・蒸留再生
<リサイクルシステムのご提案>
1.はじめに

ご存知のように昨今、環境保護が企業活動において重要な鍵を握ってきています。

また、ISO14000シリーズや各自治体など、環境に対する基準も整備されています。その中で弊社は98年に、ISO9001及びISO14001を取得し、再生品の品質を維持向上させると共に、一早く【環境】にも目を向け、出来うる限りの社会貢献を目指しております。

弊社は、使用済み溶剤(廃溶剤)の蒸留、精製、加工をし、製品を製造しております。つまり貴社の廃棄物が、弊社にとっては原材料であり、その原材料を100%使用して製造したリサイクル製品を貴社へ納入いたします。

太平化成は、使用済溶剤(廃溶剤)のリサイクル、及びリサイクルシステムについてのご堤案を致します。

2.廃溶剤処理の現状

排出された廃溶剤(使用済溶剤)は収集運搬業者が処分業者(中間処理及び最終処分)へ運搬し、適正に処理しています。

3.リサイクルシステムとは?

※廃溶剤は製品を作るために100%使用される。つまり、使用済み溶剤(廃溶剤)は原料となる。


● 出来上がった製品は排出事業所に100%戻す。

● 製品は、固有ブランドのプライベートリサイクルシンナーとなる。

4.リサイクルできるもの、できないもの
 溶剤分70%以上

 不揮発分30%以下

*30%以上では不揮発分の処理に別途料金が掛かります

*不揮発分とは、樹脂や顔料、その他固形分をいいます。

×  溶剤中に、

 塩素系溶剤

 無機物質(薬品等)

 シリコン油

 脂肪族炭化水素系溶剤

アルコール類や、水分の含有率によっても処理できないものがあります。

また、硬化剤等の樹脂が含まれている場合は、たとえシンナー分が70%以上でも容器内で硬化してしまう為、全量処理不能となります。

5.リサイクルシンナー製品化までの手順例
数量・組成・使用方法

排出量・荷姿・管理方法等

廃溶剤の内容分析

状態・回収率・組成の確認

リサイクルの可否の判定

製品仕様の仮設定

Table testとの相違点の確認

製品設計の見直し・設定

見積り

必要量供給

ユーザーでのラインテスト

設計の確認・再設定

問題点の協議・改善

契約の締結

6.コスト要因
● 廃溶剤の回収率(実回収率、蒸留残材物の量)

● 補正溶剤の有無及び、その費用(溶剤の種類及びその数、補正量)

● 荷姿(ローリー、コンテナ、ドラム、缶)

● 物流費(頻度、Lot size)

7.終わりに
以上、リサイクルについてのご提案をさせて頂きました。

太平化成は、これからもユーザー第一の体制作りをコンセプトに、

また“環境”に対して、再資源化型製品の市場提供を通じて、

社会貢献する事を目指して取り組んでまいります。

リサイクルシステムのご提案